宅配ボックスの設置場所選びで失敗しないコツは?

不動産コラム

宅配ボックスの設置に迷われているオーナー様も多いのではないでしょうか。近年、置き配需要の高まりを背景に、安心して荷物を受け取れる宅配ボックスが注目されています。しかし、「どのような場所に設置すべきか」「価格はどれくらいなのか」など、悩みも尽きません。本記事では、宅配ボックス設置の意義や選び方、価格の目安まで、オーナー様が知っておきたいポイントを丁寧に解説します。悩みを解消し、賃貸物件の価値向上に役立ててください。


ニーズの高まりと導入の意義

近年、宅配業界において「置き配」の利用が大きく増加しており、実に7割以上の方が利用経験を持っている状況です。2024年には置き配の利用率が72.4%に達し、2019年の26.8%から約2.7倍に拡大しました。とくに「再配達が減った」と感じる方も46.9%にのぼり、置き配が受け取り手段として定着しつつあります。

項目 内容
置き配利用率(2024年) 72.4%(5年連続で増加)
再配達回数の減少実感 46.9%が「減った」と回答
主なきっかけ 「再配達が多かったから」「非対面受取の希望」など

また、「非対面で荷物を受け取りたい」というニーズも高まっており、特に20代女性の中では顕著です。これは配達時に対面することへの心理的負担や、防犯意識が影響していると考えられます。

置き配の普及は、再配達の削減にも貢献しており、ドライバーからも不安を払拭する社会的対策として宅配ボックスの設置が望まれています。不在時だけでなく、在宅時の「チャイムを鳴らされたくない」「リモート会議中」というような状況にも対応できる受取手段として、オーナー様にとって賃貸価値向上や入居者満足の向上に繋がる導入メリットが多くあります。

設置場所のポイントと検討すべき箇所

宅配ボックスの設置場所は、「居住性」「防犯性」「構造的な後付けのしやすさ」の観点から慎重に選ぶ必要があります。不在時の受け取り利便性を高める一方で、配達業者や入居者の安心感を保つ場所が求められます。

設置箇所 メリット 留意点
玄関先 配達員のアクセスが良く、使いやすい スペースの確保・防犯対策が必要
共用部(集合住宅) 複数世帯での共有に便利 世帯数に応じた個数確保が重要
庭や門柱 戸建て住宅への後付けが容易、外観との調和が図りやすい 設置方法・固定方法(置き型・埋め込み型)に注意

まず集合住宅の場合、共用部への設置が一般的ですが、世帯数の約3割程度のボックス数が適正とされています。これにより置き配需要に対応しやすくなります(例:8世帯なら2~3個)。

一方、戸建て住宅では玄関先や庭、門柱付近が設置場所の主な候補です。置き型であれば工事不要で後付けしやすく、埋め込み型は見た目に配慮しつつ固定が堅牢ですが、工事費用や施工範囲の許可要否を確認する必要があります。

また、場所選びでは防犯面への配慮も大切です。玄関先など見通しのよい場所では、不審な接触や盗難リスクを抑える対策(施錠方法・設置の堅牢性)が求められます。

既存物件への後付けを考える場合、構造的な制約や設置可能スペースを事前に確認してください。壁面への埋め込みや門柱への設置では、余裕を持った寸法確認や、設置業者との相談が必要です。

:価格相場とコスト見通し

賃貸物件に宅配ボックスを導入する際、タイプごとの購入・設置価格帯や工事費用の傾向、そしてコスト軽減につながる補助制度などを整理します。

まず、宅配ボックスタイプごとの本体および設置工事費の目安は次のとおりです。以下の表にまとめました。

タイプ本体価格(目安)設置工事費(目安)
簡易置き型(DIY対応)0.3万~3万円数千円~1万円程度(固定作業)
据え置き型1万~10万円0.5万~5万円(コンクリート穴あけ等含む)
壁掛け型2万~15万円1.5万~5万円(下地補強・防水含む)
埋め込み型5万~30万円5万~20万円(開口・補修含む)
独立/ポール型3万~20万円2万~8万円(ポール固定・電源引き込み含む)

これらの情報は、公開された専門サイトによる2025年時点の調査結果に基づいています。例えば簡易タイプでは本体が数千円から購入可能で、設置工事費も数千円からおさえられる場合があります。

据え置き・壁掛け・埋め込み・ポール型については、それぞれ設置に伴う施工内容によって価格が大きく異なります。しっかりと見積もりをとることが重要です。

次に、マンションなど集合住宅における後付け設置費用の実例相場も確認しておきましょう。設置工事費の例では、1箇所あたり壁掛け・据置き型で8,000円~13,000円、ポール型で15,000円~20,000円という工事価格が報告されています。

またリフォーム業者の実例では、集合部への宅配ボックス設置で24万~29万円という見積もり例もあり、物件規模によっては数十万円の導入費用になるケースがあります。

まとめますと、宅配ボックスの価格相場は、タイプによって本体・工事合わせて数千円から数十万円まで幅があります。賃貸物件の規模や仕様に応じてタイプ選定を行い、複数の業者から見積もりをとった上でご検討いただくと、より効果的に導入コストを抑えられます。

導入検討時の視点まとめ

宅配ボックスを導入する際には、まず物件の特性と入居者のニーズをふまえた設置タイプの選定が重要です。たとえば、集合住宅では共用部に大型ロッカー型や複数投函可能なタイプが適し、一戸建てでは玄関先にコンパクトな個別置き型が向いています。高齢者世帯や子育て世帯には、バリアフリー仕様や複数荷物に対応できる大容量タイプが安心感を高めます。また、防犯性や操作性に優れたモデルは、資産価値向上にもつながる点をご注目ください。

次に、「設置場所」「導入価格」「将来の資産価値」のバランスを意識しましょう。たとえば、共用部への設置なら玄関前よりも防犯上安全ですが、工事費が高くなることもあります。一方、後付けも可能な置き型はコストは抑えられますが、耐久性や操作の簡便さも吟味が必要です。

以下の簡単な表で、導入検討時に整理しておくべき視点をまとめます。

視点ポイント留意点
ニーズとタイプ選定入居者属性(子育て・高齢者)や物件形態に応じた最適タイプ設置後の使い勝手や管理負担も考慮
場所・価格・価値のバランス場所選定で防犯性と工事コストを調整後付け可否や耐候性にも注目
補助金・申請手順自治体の子育て・高齢者支援等の補助枠を活用申請前着手禁止や書類準備を正確に

これらのステップを踏まえて導入計画を練ることで、賃貸オーナー様は物件価値の維持向上と入居者満足の両立を目指せます。資金的な負担も軽減しながら安全・安心な受け取り環境をご提供できるよう、ぜひご検討ください。


まとめ

宅配ボックスの導入は、近年ますます高まる置き配のニーズに対応するため、多くの物件オーナー様にとって欠かせない選択となっています。設置を検討される際は、物件の構造や居住者の安心を第一に、最適な場所やタイプをしっかり見極めることが重要です。また、設置費用やコスト負担を軽減できる補助金制度なども上手に活用し、将来の資産価値向上につながるよう総合的にご判断いただくことをおすすめします。オーナー様の物件に合った最良の選択を、ぜひご一緒に考えていきましょう。

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