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賃貸の保証会社とは何か知っていますか?連帯保証人との違いも解説します

賃貸

坂本 拓也

筆者 坂本 拓也

不動産キャリア15年

お客様ご希望の物件探しを精一杯お手伝いさせていただきます!

賃貸契約を結ぶ際、「保証会社」や「連帯保証人」という言葉を目にしたことはありませんか。いざ契約を検討すると、それぞれの違いや役割が気になってくるものです。近年は家族や親族を連帯保証人として立てづらい事情も増え、保証会社の利用が一般的になっています。本記事では、賃貸保証会社の仕組みや連帯保証人との違い、選ぶ際のポイントまで、分かりやすく解説します。賃貸契約でお悩みの方は、ぜひ参考になさってください。

賃貸保証会社とはどんな仕組みか

賃貸保証会社、別名「家賃保証会社」とは、入居者に代わって家賃や共益費・管理費などを貸主に保証する専門企業のことです。入居者が支払いを怠った際には、保証会社がいったん立て替えて支払いを行い、その後入居者に請求する仕組みです。

かつては親や知人などを連帯保証人として立てるのが一般的でしたが、少子高齢化や核家族化により連帯保証人を確保するのが難しくなってきています。そのため、保証会社を利用する物件が増え、現在では賃貸契約において保証会社の利用が義務付けられるケースが一般的になっています。

保証会社を利用する際には、契約時や契約更新時に保証料や更新保証料がかかる点も重要です。初回保証料は家賃の50%から100%程度が相場で、更新時には年ごとに1万円前後の費用が発生することが多いので、契約前に費用の詳細をしっかり確認することが大切です。

以下に、賃貸保証会社の基本について整理した表を示します。

項目内容
主な役割入居者の家賃等を保証し、滞納時に立て替え支払い
利用が増えている背景連帯保証人の確保が困難であり、社会的事情の変化による
主な費用初回保証料:家賃の50~100%程度、更新保証料:年1万円前後

連帯保証人との違いは何か

賃貸契約において、「連帯保証人」と「保証会社」はともに借主の債務を補う仕組みですが、法的責任や運用面で大きく異なります。

まず、連帯保証人は借主と同等の責任を負い、貸主は借主に請求することなく直接連帯保証人に支払いを求めることができます。いわゆる「催告の抗弁権」が認められず、非常に重い法的義務が課せられます 。

次に、2020年4月の民法改正に伴い、連帯保証契約には「極度額(責任上限額)」を必ず定め、書面等に明記することが義務化されました。これを定めない保証契約は無効とされるため、連帯保証人の保護が強化されています 。

比較項目 連帯保証人 保証会社
法的責任の重さ 借主と同等/催告の抗弁権なし 家賃滞納など指定された範囲のみ保証
責任の上限 極度額による上限設定が義務 保証内容に応じて契約内容により異なる
利用される状況 保証人になれる身近な人がいる場合 保証人を立てづらい場合や手続き簡便な場合

最後に、どちらを選ぶケースが多いかという点ですが、近年では保証人を頼みにくい事情(親族の高齢化や頼れる人が少ないなど)から、保証会社を利用する賃貸契約が増加しています。一方で、保証会社も保証範囲の拡大やサービスの多様化(残置物撤去などを含むものも)を進めており、連帯保証人のみならず保証会社のみを条件とする貸主も増加傾向にあります 。

保証会社を利用するメリットと注意点

賃貸保証会社を利用することで、まず【保証人を頼める方がいない場合でも契約できる】という大きな利点があります。高齢化や家庭環境の変化により、連帯保証人を立てることが難しい方が増えており、そのような方でも保証会社を通じて安心して契約できるようになる制度です。賃貸保証会社は家賃や管理費、さらには駐車場代や更新料などを保証する仕組みを提供しており、契約者にとっての門戸を広げています 。

また、保証会社を使うことで【貸主(不動産業者)側の契約手続きもスムーズになり、安心感が高まる】という利点もあります。保証会社が家賃の立替えや督促を代行するため、貸主は家賃未回収のリスクを軽減でき、貸主自身の負担軽減にもつながります 。

ただし、保証会社を利用する際にはいくつかご注意いただきたい点があります。まず【初期費用として保証料が発生し、相場としては月額家賃の50~100%程度】が一般的です。また、契約更新時にも更新保証料が必要となることが多いです 。

加えて、【利用状況が信用情報に影響する可能性】があるため、家賃の支払いが遅れた場合には保証会社から請求が行われ、その情報が信用情報機関に反映されることもありえます。したがって、利用前に支払い義務や将来的な影響について理解しておくことが重要です 。

区分メリット注意点
契約のしやすさ保証人不要で契約可能保証料・更新料が必要
貸主側のメリット家賃回収の安定、督促負担軽減保証範囲が限定的な場合もある
信用影響審査通過で安心感滞納は信用情報に反映される可能性

賃貸契約を検討中の方へのポイントまとめ

賃貸保証会社の利用が本当に必要かどうかを判断する際には、まず「保証人を頼めるかどうか」や「費用負担の許容範囲」を整理することが重要です。保証人が用意できない場合や高齢・収入面で難しい場合は、保証会社を利用することで契約がスムーズになります。保証会社の利用率は賃貸借契約の約8割にのぼっており、社会的にも多く採用されている仕組みです。

契約前に確認すべき事項には、次のような内容があります:

確認項目具体的内容備考
保証料の金額初回保証料は賃料の30~100%程度が相場50%前後のケースが多いです
更新保証料1~2年ごとの更新時に必要となる費用1万円または賃料の10%程度が目安です
保証範囲家賃以外(管理費・共益費・駐車場代など)も対象か保証会社によって内容が異なるため要確認です

また、連帯保証人に関する法的変更点として、民法改正により「極度額(責任の上限額)」の設定が義務化されており、仮に連帯保証人を立てる場合でも、予想外の負担を避けることができます。

安心して賃貸契約を進めるためには、ご自身の状況に合わせて次のような準備を行うことがおすすめです:

  • ご家族や親族に連帯保証人の依頼が可能かどうか、具体的に確認すること
  • 保証会社の種類や費用・更新頻度・保証範囲などを事前に把握し、比較検討すること
  • 契約書をよく読み、「保証料」「更新料」「極度額」などが明記されているかを確認すること

これらの準備によって、ご自身にとって最適で安心な賃貸契約につなげることができます。

まとめ

賃貸保証会社は、連帯保証人を立てることが難しい現代の社会事情に合わせた仕組みであり、家賃などの滞納時に立て替えを行うことで契約を円滑に進める役割を担っています。連帯保証人は法的責任が非常に重く、近年の法改正により「極度額」の設定義務などが追加されましたが、保証会社利用では費用負担が発生するものの手続きがスムーズです。契約時には、保証料や更新料、保証内容を必ず確認し、ご自身に合った選択を心がけましょう。賃貸契約を安心して進めるためには、事前準備が大切です。

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