いわき市の今後の不動産価格はどうなる?予測推移や動向のポイントも解説

不動産コラム

坂本 拓也

筆者 坂本 拓也

不動産キャリア15年

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「いわき市の今後の不動産価格はどう変化するの?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。不動産の購入や売却を検討する際、今後の価格動向や予測はとても重要な情報です。しかし、公示地価や実際の取引価格、中古一戸建ての価格動向など、判断材料が複雑でわかりづらい点もあります。この記事では、いわき市の不動産市場の現状から過去の推移、今後10年の価格予測、チェックしておきたいポイントまでを詳しく解説します。今後の不動産取引で後悔したくない方は、ぜひ参考にしてください。

いわき市の現在の不動産価格動向

いわき市における2025年時点の公示地価・基準地価、および中古一戸建ての実勢価格についてまとめます。地価全体は小幅上昇傾向ですが、地域や用途によって変動があります。

項目価格水準前年比動向
公示・基準地価総平均44,242円/㎡(約4万4千円/㎡)+0.28%
用途別基準地価(住宅地)37,809円/㎡横ばい(100%)
中古一戸建て(坪単価)55.4万円/坪+4.9%(2025年)

まず、公示地価・基準地価の総平均は約44,242円/㎡(坪換算:134,911円/坪)で、前年から約0.28%の上昇です。これは全国的には緩やかな上昇ですが、地域ごとの動向には差があります。

用途別に見ると、住宅地の基準地価は37,809円/㎡で前年比ほぼ横ばい(100%)となっており、いわき市においては一定の安定が見られます。

取引実勢では、中古一戸建ての坪単価平均は55.4万円/坪と、福島県平均の52.0万円/坪より約6.6%高い水準です。さらに、2025年の前年比では+4.9%の上昇となっており、価格が上昇傾向であることがうかがえます。

以上を総合すると、いわき市では土地・住宅地ともに地価は小幅に上昇しており、中古住宅市場では実勢価格が堅調に推移しています。特に、中古住宅の需要が一定の強さを持っていることが示されています。

過去の価格推移から見た傾向

いわき市の過去10年における土地価格の推移をみると、安定的な上昇傾向がうかがえます。国土交通省による公示地価の推移では、2016年から2025年までの住宅地平均坪単価はおおむね増加しており、年平均成長率は約1.42%とされています。さらに、2022年時点では10万円/坪として、10年前に比べて約+28.7%の上昇を記録しており、地域として資産性の高さがうかがえます。

実際の取引価格(実勢価格)についても、過去10年間での上昇が確認されています。不動産取引価格情報によれば、2015年から2025年の期間で、土地の平均売却価格は1,781万円から2,815万円へと上昇し、約36.7%の増加となっています。これは公示地価だけでなく、実務的な市場でも価格が上がっている傾向を示しています。

項目 2007年頃 2025年頃
公示地価(坪単価) 約9.3万円 約10.6~15.4万円
10年前比(公示地価) 基準値 約+28.7%
取引価格(売却額) 約1,781万円 約2,815万円(約+36.7%)

また、他地域と比較すると、いわき市は周辺市町村と比べて堅調な値動きを示しています。例えば、田村市や平田村では過去10年で価格が下落しているのに対し、いわき市はプラスの上昇率を維持しており、相対的に健全な不動産市況といえます。

中古住宅(一戸建て)の価格についても、上述のような土地の動向が影響していると考えられますが、具体的な坪単価の推移データは公示地価に比べ限られています。ただし、土地・戸建ての取引単価が上がっていることから、中古戸建て価格も同様に上昇している可能性が高いといえます。

将来の価格予測とその背景

いわき市の今後10年間の土地価格について、信頼性の高いデータによると、「ノーマルシナリオ」では現在坪単価10万円が2032年には約12万円と、約14.7%の上昇が予測されています。これは将来的にも資産性のあるエリアであることを示しています。予測は麗澤大学仙石裕明客員准教授が監修し、2009年〜2022年の実取引価格と公示地価を基に状態空間モデルで推計したものです。

一方、中古マンションについては同様の手法で算出された将来価格の見通しがあり、現在の坪単価91万円が2032年には60万円と、約33.7%の下落が想定されています。マンション資産の将来価値には注意が必要です。

背景には、いわき市を含む浜通り地区では今後10年間で約4.3万人の人口減少が見込まれており、特に住宅需要の中心世代である30〜40代が約8,000人減少する見通しです。したがって、人口動態が将来の不動産価格に大きく影響する点は見逃せません。

項目現在(坪単価)2032年予測(坪単価)予測変化率
土地(ノーマルシナリオ)10万円12万円+14.7%
中古マンション(ノーマルシナリオ)91万円60万円▲33.7%
人口(浜通り地区/10年予測)約4.3万人減少−(概算)

これらのデータからいわき市では、土地については上昇傾向、中古マンションでは下落の可能性があり、区分ごとに異なる動向が予想されます。将来の不動産購入や売却を検討する際には、用途によって対象不動産の性質を見極め、人口動態も含めた複合的な要因を十分に考慮することが重要です。

いわき市で不動産価格の将来を知りたい方への留意点

いわき市の不動産価格の将来を把握する際には、以下のようなポイントを意識することが重要です。

確認すべきデータ注意すべき観点活用の目的
公示地価・基準地価・路線価などの公的資料用途(住宅地・商業地など)ごとに異なる動向客観的市況把握
取引実勢価格・中古一戸建ての査定データ個別要因(立地、築年数など)による価格差実際の市場価値の理解
予測モデル(将来10年の土地価格予測など)前提(人口動態やGDP変動など)による予測の偏り将来シナリオの比較・参考

まず、公示地価・基準地価・路線価といった国や自治体による公的な指標を、用途別に確認することが大切です。いわき市では近年、用途によって価格上昇率に差があり、住宅地・商業地など各用途の動きを把握することで、市場全体の傾向を捉えやすくなります。

また、実際の取引価格や中古一戸建ての査定結果など、リアルな売買事例にも注目しましょう。これらは、個別の立地や築年数といった条件次第で価格に大きな差が出るため、平均値だけで判断せず、個別要因を必ず考慮する必要があります。

さらに、将来の価格予測を参考にする際は、その予測に使われている前提条件を確認しましょう。たとえば、いわき市では今後10年で坪単価が約+14.7%になると予想するモデルもありますが、その背景には人口や経済成長の仮定があります。

最後に、不動産価格を見る「タイミング」も重要です。調査発表のタイミング(公示地価の発表時期、予測の基準年など)によって価格の捉え方が変わることがあります。常に最新情報に触れつつ、複数の視点から判断する姿勢が、安心して将来を見通す鍵になります。

まとめ

いわき市の今後の不動産価格は、現在の地価や過去の推移、人口動態など多くの要因によって変化します。特に中古一戸建てや土地の相場は、エリアや用途によっても違いが見られます。今後10年を見据える際は、複数のデータを参考にし、自分の目的に合わせた判断が大切です。この記事が、いわき市の不動産を検討する際のヒントになれば幸いです。

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